賭博罪の定義とインカジについて

新宿、歌舞伎町

日本国内でギャンブル行為は賭博罪に問われることとなってしまいます。
その概要と、インカジでの摘発・逮捕に関して解説していきましょう。

賭博罪の定義

賭博とは金品を賭けて勝負をすることであり、ギャンブルと同義になります。
日本国内で賭博を行いますと賭博罪に問われることになり、内容によりましては重いペナルティを科されることとなるのです。
ただし、競馬やパチンコなどは公営ギャンブルとして法律による保護をうけています。

賭博罪の罰則

賭博罪は刑法で罰則が定まっています。
刑法第185条では単純賭博罪について記されており、賭博をした者は50万円以下の罰金または科料に処するとされているのです。
また、刑法第186条では常習賭博罪について記されており、常習として賭博をした者は3年以下の懲役に処するとされています。
常習性が認められますと懲役刑が加えられますから、より重い刑となるのです。

インカジとは

インカジとはインターネットカジノの略なのですが、オンラインカジノと一線を画すものとなります。
インカジはカジノカフェと同義であり、店内に用意した端末を使用して客にオンラインカジノを提供しています。
インカジの危険性は従来から指摘されており、店内で現金の授受が行われた場合には間違いなくアウトということになります。
 

インカジの摘発・逮捕

2006年の2月に京都のインカジが警察の摘発をうけ、合計4名の逮捕者を出しました。
これは警察の狙いがあったとされており、暴力団の資金源を絶つことを念頭にインカジの摘発を考えていたとされています。
4名の逮捕者における内容に関してなのですが、店舗スタッフ2名と客2名となっており、客は店側からインカジの合法性について説明を受けていたそうです。
客にしてみれば、合法だと思ってカジノゲームを楽しんでいたら突然摘発を受けて逮捕という最悪の事態を迎えてしまいました。

有識者の見解

オンラインカジノは日本の法律で取り締まることはできません。
なぜならば、海外でライセンスを所持しているカジノ運営業者を賭博罪の網にかけることは、国際的にも大きな問題となってしまうからです。
ただし、今回の事件は少し事情が違います。
現金の授受が店内で行われており、インカジの運営スタッフが胴元行為を行っていると認定されました。
これにより店舗で行われているサービスは賭博行為であり、サービスの提供者および客の双方が賭博罪に問われることとなってしまったのです。